おはぎとぼた餅は違うもの?どうしてお彼岸に食べるの?おはぎに隠された由来や歴史

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おはぎとぼた餅は違うもの?どうしてお彼岸に食べるの?おはぎに隠された由来や歴史

お彼岸の時によく食べられるおはぎ。

多くの和菓子は、中のタネとして餡子が使われていますが、おはぎはその反対で、外側に子が用いられています。そして中にはもち米が…!

食べごたえたっぷりの和菓子ですよね。

おやつとしてもいいですが、中がもち米なのでご飯にもなりそうです。

おはぎの名前の由来は萩の花?

おはぎは、「萩の餅」という女房詞と言われています。

そもそも女房詞(にょうぼうことば)とは何かというと、室町時代初期に、宮廷に仕えていた女官たちの間で、上品な言葉遣いとして使われ絵いた隠語の表現です。

言葉の先頭に「お」を最初につけた言葉などがわかりやすい例でしょう。

おはぎもその一つで、はぎの最初に「お」をつけることで、上品な響きにしています。

どうして「はぎ」なのかというと、小豆の粒が、萩の花が咲き乱れるように見えてことから「萩の餅」→「はぎ」→「おはぎ」となっていったのです。

おはぎに使われる小豆は、縄文時代の古墳からも発見されており、当時の生活にも欠かせない食べ物だったことがわかっています。

小豆を加工する前は赤色をしていますが、昔、「赤色」には「魔除け」の力があり、縁起の良いものと信じられていました。

そしてお祝事や神聖な儀式の時、お赤飯や砂糖に小豆混ぜて「餡子」として捧げられてきたのです。

このような習慣から、お彼岸ではお餅に「五穀豊穣」を、小豆には「魔除け」の意味を込めて、おはぎにしてご先祖様への感謝と、家族の健康を願って墓前やお仏壇に供えるようになったのです。

【おはぎとぼたもちの違いは?】

お彼岸の日はおはぎの他、「ぼたもち」も出てきますよね。

しかしおはぎもぼたもちも呼び方が違うだけで、中身は全く一緒だと思っていませんか?

私は同じものだと思っていましたが、お店や地域、風習によっても違いがきちんとあるようです。

例えば、こし餡を使ったものは「ぼたもち」、外側にきな粉や粒あんをまぶしたものを「おはぎ」とするなど、明確な定義があるようです。

おはぎの歴史~お彼岸はどうしておはぎなの?

お彼岸の日にお供えされるおはぎやぼたもちの歴史は古く、平安時代に遡ります。

小豆の赤は、災難が起こらないようにする効果があると考えられ、邪気を払うためのにも食べられていました。

江戸時代に入ると、お彼岸や四十九日の忌明けに食べる習慣が根付いていき、先祖の供養として用いられるようになっていきました。

おはぎの意味

おはぎはみうるち米や餅米を丸めたお餅に、小豆の餡子をまぶした和菓子を指しています。

これに対してぼたもちはおはぎを逆にしたような作り方で、餅米の中に餡子を入れて丸めた和菓子です。

餡子の中に餅米が入っているのがお萩、ついてお餅にしたものをぼた餅と言うとする説もあります。

区別の仕方はいまだ一定ではなく、各地でさまざまな説があります。

おはぎの語源は秋の七草?

おはぎという名前は、秋の七草の1つ、「萩」にあると言われています。

萩の花びらの形が小豆のように見えたことから、お餅の周りに小豆をつけたお餅を、「萩餅」と呼ぶようになり、それを丁寧に表現するうちに「おはぎもち」→「おはぎ」になったと言われています。

おはぎがカラフル!小豆以外のおもしろい種類もあります

日本独特のお菓子でもある「おはぎ」。

しかしおはぎといっても、日本各地で作り方や味は違ってきます。

地域によって、オリジナルティあふれるおはぎを作っているところがあり、バリエーションが豊富です。

通常は外側に小豆餡をまぶしていますが、地域によっては、小豆の代わりに別の食材を使ってコーティングしているおはぎもあります。

まだ餡子味のスタンダードなおはぎしか食べたことのない人は、ぜひ個性豊かなおはぎにもトライしてみてくださいね。

ここでは、斬新なおはぎの種類をご紹介します。

あなたならどれを食べてみたいですか?

・栗のおはぎ

おはぎが黄色い場合、きなこをまぶしている場合も多いですが、栗きんとんが用いられている場合もあります。栗もおはぎも両方秋にぴったり!

秋のおやつとして、ぜひ栗のおはぎも楽しんでみてはいかがでしょうか。

いつもよりリッチな気分になれそうですよね。

・青のりのおはぎ

緑色のおはぎを発見したら、それは抹茶ではなく「青のり」です。

主に西日本でみられるおはぎのスタイルで、お餅の周りに青のりをまぶしているため、とてもいい香りがします。

青のりをおはぎに使うなんて変わってる!と思ってしまいますが、実は西日本では、青のりを和菓子に使う事はよくあることなのです。

甘いお豆の餡子に包んだ豆に、たっぷり青のりをまぶした「真盛豆」という和菓子も有名です。

・黒ゴマのおはぎ

東日本には、黒ゴマを使ったおはぎが作られています。黒ゴマの他にも、東日本ではきなこやお豆を使う事があります。

ごまはお店にいよってすりごまタイプと、粒のままの炒りごまにしたタイプなど違いがありますが、餡子を包んだお餅にごまがまぶされているという点では共通しています。

・ずんだのおはぎ

先ほど緑色のおはぎは「青のり」と紹介しましたが、宮城県で緑色のおはぎといったら、ずんだのおはぎであることが多いです。

宮城県仙台の名物と言えばずんだ。これを考えれば、特産であるずんだを活用しておはぎを作るのは、自然と言えるでしょう。

ずんだ色の優しい色合いで、口当たりも優しいです。

あなたは何色のおはぎに挑戦したいですか?

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