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べに花まんじゅう(べにっこ/大宮・浦和・鴻巣)

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べに花まんじゅう(べにっこ/大宮・浦和・鴻巣)

べに花まんじゅうは、べに花で有名な郷桶川市の名物です。
昔懐かしい感じのする小麦粉を使った素朴なおまんじゅうです。

桶川べに花まんじゅうの始まり

桶川は江戸時代、中山道の宿場町として栄えていて、農産物の集積地としてにぎわっていました。

華やかな町人文化が花開いた江戸時代は、紅花は晴れ着の染料や、女性の口紅などとしてニーズが高かったため、主な生産地だった山形県以外にも産地が求められていました。

江戸の商人が紅花の種を桶川にもたらしたことからも、桶川で紅花栽培が始まりました。

自ら紅花を栽培し始めた

山形に比べ、埼玉県の桶川は温暖な気候で、収穫も山形と比較すると早いです。
「桶川臙脂(おけがわえんじ)」と呼ばれていて、高値で取引されていました。
しかしながら明治期になると、科学染料の導入から紅茶栽培は少しずつ衰退していきます。

その後、紅花は見られなくなってしまいました。

桶川に住んでいる方が歴史に興味を持ち、自分で紅花を栽培し始め、紅花の復活とつながっていったのです。

中にたっぷりの餡子

べに花まんじゅうで使われている素材はとてもシンプルです。
中にはたっぷり餡子が入っています。

素朴ながらもあとを引く味です。