ミルフィーユのパイ生地に隠された意味とは…?ミルフィーユの由来や歴史について

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ミルフィーユのパイ生地に隠された意味とは…?ミルフィーユの由来や歴史について

ミルフィーユはケーキとしても、パイとしても楽しめるお菓子ですよね。

何層にも生地が重なっていて、サクサクした中に甘くてとろっとしたカスタードクリームあるいは生クリームがサンドされています。

人気のスイーツの中でも上位にランクインすることが多いです。

生地とカスタードだけのシンプルなミルフィーユもおいしいですが、フルーツを盛った華やかでちょっと豪華なミルフィーユも楽しまれています。

ナポレオンモミルフィーユが大好きだったという説がありますが、これは本当なのでしょうか?

ミルフィーユという名前もとてもステキですが、その語源となった言葉は何なのでしょうか。

ここでは、ミルフィーユにまつまわる謎を紐解いていきます。

ミルフィーユ好きな人は、ぜひご参考にしてみてください。

ミルフィーユの名前の由来は「落ち葉」だった?

ミルフィーユはフランスで生まれた言葉で、英語ではありません。

パイ生地が落ち葉に似ていたことからも、パイの層の数を「1000」でという数字で表現し、「1000枚の葉」=ミルフィーユと名付けました。

要するに、ミルフィーユの名前はたくさんの生地の層があることを示しています。

ミルフィーユと名付けたのは、菓子職人のド・デュボス氏だったと言われています。

ミルフィーユはフランス語!でも歴史はイタリアから始まった?

ミルフィーユの歴史にはさまざまな説があり、完成されたのは1822年頃だったと言われています。

古代ローマ時代には、薄い層を何層にも重ねてヤギの生チーズと蜂蜜を混ぜたクリームを挟んだお菓子がありました。

これはミルフィーユのアイディアと同じものですが、現在のミルフィーユとは異なるものでした。

古代ローマのこの技術は広く伝わっていき、北アフリカのブリック、中東のフィロなどにも用いられるようになります。

ミルフィーユが正式に誕生したのは、ナポレオンの時代が終わって半世紀ほど経った頃だったと言われています。

1867年、パリのベック通りにある菓子店で、初めてミルフィーユの原型が出来上がりました。

ザックリしたパイ生地と、中に挟まれたカスタードクリームの組み合わせが最高だと、多くの人から高い評価を得て、ミルフィーユの人気が広まっていきます。

ちなみに当時は、カスタードクリームの代わりにジャムが用いられていたようです。

それから150年以上たった今、形や材料を少し変えただけで、ほとんど変わらず愛されています。

ミルフィーユのパイ生地にも意味があった!

ミルフィーユはフランスから誕生した言葉であり、「千枚の葉」という意味があります。何層にも重なったパイ生地と、その間に挟まれたカスタードクリームが、交互になっているのが特徴です。

見た目にも芸術性があり、食べると層のサクサク感とクリームのソフトな口当たりのコンビネーションが絶妙です。

「ミルフィユ」と発音することもあります。

ちなみにミルフィーユのパイ生地は「フィユタージュ」と呼ばれています。

フィユタージュとは折り込みパイ生地の意味があり、四角にした小麦粉の生地に、バターを平らに乗せていき、何度も折り畳んだものです。

繰り返せば繰り返すほど、サクサクパリパリとした食感が楽しめます。

多いのは、5回繰り返した729層のものと、6回繰り返した2187層のものです。

素人の私は、聞いただけでも気が遠くなります。

細かくて根気のいる骨折り作業に感じるので、器用でないとなかなかうまくできそうになさそうです…。まさにパティシエの腕の見せ所ですね!

ミルフィーユの語源は「ふくらむ」こと?

ミルフィーユの語源は、「生地の層がふくらむ」ことからきています。

多くの層がふくらんでいく様子を見て、シェフのド・デュボス氏が、まるで1000枚の葉のようだと表現し、ミルフィーユ(=1000枚の葉)と名付けたのです。

英語圏では、ミルフィーユを「ナポレオン」と呼ぶところがあります。

どうしてミルフィーユとフランス皇帝だったナポレオンが関係しているのかというと、ナポレオンの好物だったわけではなく、ミルフィーユのようなお菓子の起源それぞれが、イタリアのナポリにあったからという説が有力です。

ミルフィーユのアレンジとして、苺を盛りつけたミルフィーユが日本でも親しまれていますが、このように苺を盛ったミルフィーユを、「ナポレオン」、「ナポレオンパイ」と名付けることもあります。

ミルフィーユにも種類がある!アレンジされたミルフィーユも人気

ミルフィーユはパイ生地の間にカスタードクリームや生クリームを挟んだものがオーソドックスですが、その他にも種類があります。

・ミルフィーユ・オー・フレーズ

生クリームの他に、フレッシュな苺を挟んだミルフィーユ。

「ナポレオン・パイ」と呼ばれることもあります。

杏のジャムやリンゴのコンポートが用いられることもあり、彩りも綺麗で人気の高い種類です。

・ミルフィーユ・ロン

形がホールケーキのように丸く、側面にカスタードを塗ったミルフィーユ。

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