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丸くてちっちゃい!食べやすい!佐賀県産としてもおすすめの可愛い丸ボーロの由来や歴史
丸ボーロは卵と小麦粉、砂糖を使って作られた、丸くて小さなお菓子です。
味も形もシンプルで、食べるとクッキーのようにサクサクした食感が楽しめます。
アレンジの幅もきき、さまざまな種類の砂糖を使って味に変化をつけることができます。
一口サイズで食べやすいことからも、皆で分け合うお菓子や子供のおやつとしてもおすすめです。
卵の香ばしい香りと優しい味わいは、体に優しいおやつとなるでしょう。
今日はそんな丸ボーロの背景にある由来や歴史についてご案内していきます。
丸ボーロの名前の由来は3つある
丸ボーロの名前の由来には、3つの説があり、どれが正しいかはいまだハッキリしていません。
・東方見聞録で有名な「マルコ・ポーロ」が由来になった
・ポルトガル語で「ボーロ」は「ケーキ」という意味であることからつけられた
・丸い形をしたボーロという言葉から、単純に「丸ボーロ」とつけられた
丸ボーロの歴史はどこにある?現在は九州佐賀県の名菓としても人気
丸ボーロは元々南蛮菓子として、およそ300年前に当時長崎県に住んでいたらオランダ人から伝わりました。
そして佐賀藩御用菓子司の横尾市郎右衛門が小麦粉に琉球糖を合わせて練り、天火で焼いて作ったものが、丸ボーロの起源と言われています。
当時の丸ボーロは現在の丸ボーロよりもかためで、大きさも今よりさらに小さかったようです。
その後、蜂蜜や卵、ふくらし粉などを加えて改良が進み、より日本人の舌に馴染むように改良されていきました。
佐賀県は九州の中でも一番丸ボーロの消費率が高いです。
佐賀県を通る長崎街道は「シュガーロード」と呼ばれることもあり、貿易港だった長崎から、当時貴重だった砂糖がたくさん入手できたため、佐賀で丸ボーロなどの名菓がたくさん誕生したのです。
佐賀県のお土産として、丸ボーロを買ってみるのもいいですね。
丸ボーロの意味は意外にも「ケーキ」だった?
丸ボーロは、日本では佐賀県を代表する和菓子です。
丸ボーロのボーロは、ポルトガル語で「ケーキ」という意味があります。
優しい甘みがあり、ふわりとした独特の食感で親しまれています。
丸ボーロの材料は、ボーロと同様に卵、砂糖、小麦粉の3つが基本です。
日本人の舌にマッチするように作られた丸ボーロは、薄力粉のように、軟質な小麦をベースとすることが必要最低限の条件となっています。
そのため、幼い子供が食べるおやつとしてもおすすめです。
体に負担がかかりにくく、優しいお菓子と言えるでしょう。
砂糖については上白糖を使う時と三温糖の場合2通りあります。
一見カリっとかたそうに見える丸ボーロですが、食べてみると歯ごたえのあるクッキーよりも柔らかく、ソフトクッキーのようなテクチャーです。
柔らかくてしっとり、さっくりとしていて、お店によっても特徴が違うので、食べ比べてみるのもおもしろいでしょう。
丸ボーロの語源
丸ボーロの語源については、複数の説があります。
有力なのは、丸い形をしたボーロという言葉が語源となって、「まるぼーろ」という名称がついたという説があります。
その他には、イタリアのヴェネツィアにいた商人で、
東方見聞録に日本を含めた東洋を紹介した「マルコ・ポーロ」という人名が語源になったという説があります。
丸ボーロの作り方は、ポルトガル北部にある都市・フェルゲイラスの伝統的な焼き菓子「カヴァカ・フィーナ・デ・カルダス」がもとになっていると言われています。
丸ボーロの種類
丸ボーロはお土産としてもぴったりのお菓子で、現在はさまざまな種類の丸ボーロが売られているため、食べたことのない種類の丸ボーロを楽しんでみるのもいいでしょう。
・ミルクボーロ
・たまごボーロ
・練乳味のボーロ
・ベビーボーロ
・そばぼうろ
・松葉ボーロ(島根県)
・堅ボーロ(滋賀県)
ちなみに私は、そばぼうろが好きです。皆さんは特にどのボーロが好きですか?
丸ボーロの中には、カステラのようにしっとりと焼きあげたものもあります。
丸ボーロと言えば丸い形が特徴ですが、中には平たくして変化をつけたものや、小粒のものも登場しています。
小粒のボーロは離乳食として出されることもあり、「衛生ボーロ」とも呼ばれていました。どうして「衛生」なのかというと、当時流行っていた「衛生」という言葉をつけたからです。