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安くておいしい!手軽に楽しめるシュークリームの由来や歴史
子供から大人まで、手軽なおやつとして楽しめるシュークリーム。
中にたっぷりのカスタードクリームなどを詰めて焼きあげる、コロンとした可愛い形のお菓子です。
今回は幅広い世代から親しまれるフランスの代表的なお菓子「シュークリーム」のご紹介です。
シュークリームの名前の由来はあの野菜!
シュークリームという名前、響きが可愛いですよね。
語源はフランス語で、私たちの食生活で身近な「キャベツ」という意味です。
シュークリームの「シュー」にはキャベツという意味があります。
他にもシューには白菜、ハボタンの意味がありますが、シュークリームのシューは「キャベツ」の意味として使われています。
といっても、キャベツと甘いお菓子はあまり関連がないように感じますよね。
どうして「キャベツ」という意味がつけられたかというと、丸く絞り出して焼いた生地が、キャベツの形に似ていることから由来となりました。
ちなみに英語圏ではシュークリームを「クリームパフ」(=クリームの入ったふっくらしたお菓子)の意味です。
シュークリームのルーツはどこ?シュークリームの歴史について
シュークリームを発明した人はわかっていません。
16世紀頃にイタリアからフランスにシュー生地が伝わり、フランス人によって日本にも伝わりました。
1581年にはドイツの料理人だったマルクス・ルンポルトの本には、シュー生地を使ったお菓子のようなものも登場します。
1655年には、フランス人のフランソワ・ピエール・ド・ラヴァレンヌの著書に、始めて「シュー」という名称が使われました。
日本にシュークリームを伝えたのは、フランス人のサミュエル・ピエールです。
シュークリームを伝えた頃、横浜で西洋菓子店「横浜八十五番館」を開きます。
明治15年には横浜八十五番館で働いていたパティシエ・谷戸俊二郎が、米津風月堂(神田)に雇われ、翌年(明治16年)に米津風月堂でシュークリームが販売されるようになります。
同様に、横浜八十五番館で修行していた村上光保も、独立してオープンした村上開新堂(麹町)で、米津風月堂と同時期にシュークリームを販売し始めました。
日本でのシュークリームのルーツは、「横浜八十五番館」と言われています。
意外と知らない!シュークリームの意味
シュークリームはフランス語で、「シュー・ア・ラ・クレーム」と呼ばれています。
日本ではただの「シュークリーム」と呼ぶのが一般的ですよね。
ア・ラを省略してシュークレーム→クレームは英語で「クリーム」と発音するため→
「シュークリーム」という名前が一般的になりました。
シュークリームの「シュー」は、先ほどご紹介したように「キャベツ」という意味を持ちます。
従って、「シュー・ア・ラ・クレーム」を日本語で直訳すると「クリーム入りのキャベツ」という意味になります。
シュークリームの語源
シュークリームの語源はフランス語で、意味は「クリーム入りのキャベツ」となりますが、英語圏で「シュークリーム」と言ってもまず伝わりません。
なぜかというと、英語圏ではシュークリームではなく「クリームパフ」という名前で通っているからです。
シュークリームという名前は可愛いですが、クリームパフという名前もフワフワしていておいしそうですよね!
意外と知らなかった人が多いのでは?
シュークリームには2通りの言い方があるのですね。
シュークリームの種類
シュークリームは中にカスタードクリームが入っているのがスタンダードですが、現在ではさまざまな味のクリームを詰めて、アレンジしたシュークリームも楽しまれています。
例えばカスタードの代わりにチョコレートや生クリームを使うケースもポピュラーになっていますし、抹茶や小倉餡を入れて和風に仕上げているものもあります。
また、中身はカスタードでも外側のシュー生地をクッキー生地にしてカリっとした食感にしたものも売られています。
普通のフワっとしたシュークリームもありますが、外側がカリっとしたシュークリームも変化があっておいしいです。
ちなみにフランス菓子の中には、シュークリームをと同じ生地を使って形や中身を変えているお菓子に、シューケットやクロカンブッシュ、エクレアがあります。