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1口サイズの可愛いお菓子「金平糖」の由来や歴史~故郷はポルトガルだった?
見た目も名前も可愛い金平糖。
一口で食べられるため、子供のおやつにもぴったりですよね。
こんな可愛いお菓子は、どこで生まれたのでしょうか?
由来や歴史はどのようになっているのか、ご紹介していきます。
金平糖の名前の由来はポルトガル語から
金平糖の名前の由来は、ポルトガル語の「コンフェイト」からきています。
「砂糖菓子」という意味があります。このコンフェイトは南蛮菓子の一つで、コンフェイトからだんだんだと「コンペイトー」と呼ばれるようになっていき、今の「金平糖」という名前に落ちついています。
ちなみに金平糖の漢字は当て字です。
「金平」には「強い」という意味があり、砂糖の甘みが強いことを表しています。
日本に初めて金平糖が入ってきたのは1569年のこと。
ポルトガルの宣教師だったルイス=フロイスが織田信長に贈ったことがきっかけだったと言われます。
1688年頃からは大阪でも金平糖が作られるようになり、江戸にも金平糖の製法が伝わっていきます。
江戸には大名の茶菓子として用いられていましたが、明治には贈り物やお祝いの時のお菓子としても一般的になっていきました。
織田信長が金平糖に舌鼓?金平糖の歴史は戦国時代から始まった!
金平糖が日本に伝えられたのは、戦国時代にポルトガル人が西日本で金平糖をもたらしたことからです。
金平糖は南蛮菓子に属するもので、キリスト教の宣教師だったルイス・フロイスが、教徒の二条城で織田信長に献上したことで、日本にも広まっていったとされます。
この時ルイス・フロイスは、ガラス瓶に入った金平糖といくつかの蝋燭をセットで渡したそうです。
坊所鍋島文書にも金平糖の記載があり、平戸の松浦鎮信の病気のお見舞いの時にも金平糖が贈られたと言います。
長崎・平戸のオランダ商館長日記によると、ポルトガル船によって各種金平糖1800キロが運ばれ、京都を中心に広まり、献上品として親しまれるようになっていきます。
江戸中期になると、1688年に発行された井原西鶴の「日本永代蔵」の中で、長崎で金平糖の生産に挑戦するような記載がされています。
中国人も金平糖の製法を知っていたということです。
18世紀になると、一般家庭でも広く食べられるようになります。
ポルトガル人によって織田信長に献上物として金平糖が贈られ、口にしてみて絶賛したことからも、今の日本でも金平糖が日本でも人気になっていったのでしょう。
金平糖の意味
金平糖はカステラや有平糖などと一緒に、南蛮菓子としてポルトガルから西日本へ伝わりました。
初めて金平糖が日本に伝わった時代にはいくつか説がありますが、戦国時代に伝わったというのが有力な説です。
金平糖は、砂糖と下味のついた水分が主な材料です。
表面に凹凸状の突起があるのが特徴的な小型のお菓子で、小さくて色とりどりで、愛らしい印象ですよね。
見た目が華やかなので、お祝いの席や子供のおやつとしても愛されています。
金平糖を作る時に不可欠と言えば、「どら」と呼ばれる大きな釜です。
どらは佐々木製菓がある大阪で開発された釜で、この釜の出現によって金平糖が盛んに生産されるようになります。
大きな釜を熱して、ゆっくり回転させているところに、小さなザラメを入れ、本格的に金平糖作りをしていきます。
ちなみにどうして生産過程において、でこぼこした突起ができるのかについてははっきりわかっていません。
1個の金平糖あたり、このような角が17~36個あると言われています。
ある説によると、釜の表面に張りついた1点が、釜の回転によって引っ張られて盛りあがっていき、転がっていくうちに1点がくっつき、表面にいくつかの点ができあがるという説があります。
金平糖の語源
金平糖の故郷はポルトガルで、金平糖という名前もポルトガルの「コンフェイトス」が語源になっていると言われています。
コンフェイトスというのは、ポルトガル語で「お菓子」の総称を表す単語です。
今からおよそ430年も前の戦国時代に、金平糖が日本に伝わりました。
金平糖は日本発祥のお菓子と思っていた人も多いのでは?私もそう思っていましたが、実はポルトガルから伝来したお菓子だったのですね。
現在でもポルトガルで金平糖が生産されています。
意外と種類がある!お酒を使った金平糖もある?
金平糖というと、シンプルにお砂糖の味がするものばかりだと思っていませんか?
しかし、他の種類もあります。例えば、ボンボンのように焼酎を含ませた金平糖も作られています。
砂糖味が強い普通の金平糖は子供向けですが、焼酎入りの金平糖でしたら、お酒好きな大人の方や、甘いものが苦手な人でも楽しめそうですよね。
焼酎以外にも、日本酒やウイスキー、梅酒で風味を付けた種類も登場しています。
金平糖には縁起の良いおめでたいイメージがあるので、ギフトやお土産としても喜ばれそうですね!