甘乳蘇(ミルククラブ 中西牧場/宮崎市・都城・日南)
甘乳蘇(かんにゅうそ)とは、牛乳を煮詰めて固めただけの乳製品です。
宮崎県で人気のお菓子で、お土産としてもおすすめです。
牛乳を10分の1にまで煮詰めて固めた乳製品
手作りの古代乳製品として話題になっているのが「甘乳蘇」です。
宮崎産の乳製品として期待されている銘菓です。
甘乳蘇はその名前だけではイメージがわきにくいですが、わかりやすく言えば、牛乳を10分の1にまで煮詰めて、固めた牛乳菓子といったところです。
もともとは奈良・平安時代に作られていた高級な健康食だった「蘇」という乳製品を復元し、イメージとしては、和風チーズといった感じです。
といってもチーズほど癖はなく、柔らかくてほのかに甘みがあります。
サイコロ型やスライス状にカットして、そのまま食べるのが特徴です。
おやつとしてもおすすめですが、お酒のおつまみとしてもよく合うでしょう。
蘇は高級な健康食品だった?
蘇とはしぼりたての生乳を、牛乳が持つ本来の甘みやうま味をそのまま凝縮したチーズのような食品です。
甘乳蘇の方がチーズよりも癖はなく、香ばしくてまろやかです。
8時間ほど煮て作りあげるので、ほんのりした甘さが口の中に広がるでしょう。
古くは1000年以上も昔、万葉時代の飛鳥で作られていたと記録されています。
当時は甘味料がなかった時代であり、栄養もあり、自然がもつ甘みとうまみを備えた「蘇」は、貴重な食品であり、貴族や高級官僚たちは、美容と不老長寿を期待して食べていました。
さらにお正月には、大餐のデザートとして振る舞っていました。