かぶと山(お菓子の丸貴/舞鶴・宮津・京丹後)
かぶと山は、久美浜湾に臨む標高192mの兜山をかたどった焼菓子です。
兜山は観光地としても人気
兜山(かぶとやま)は、久美浜湾の南東にせり出した小高い円錐形の山で、観光地にもなっています。府内では珍しい流紋岩の溶岩からできた溶岩円頂丘で、その特徴ある鐘状の形が、武士の兜に似ている事からも、兜山と名付けられました。山の高さは191.7メートルとそれ程高くないですが、久美浜湾に向かって開けた山頂からは、素晴らしい眺望が楽しめます。山中からは「そろばん玉石」と呼ばれる玉ずいや石英、たくぱく石からなる白いそろばん玉の形をした1~5センチの鉱物が採取されます。
外はビスケット生地、仲は黄身餡、飽きない味
かぶと山の焼き菓子を製造しているのは京丹後市久美浜町にある「丸貴商店」で、昭和37年に発売され、地元にもしっかり根付いている人気のお菓子です。
外側は洋風のビスケット生地で、中は黄あんです。着色料もいっさい使わず、飽きのこない贅沢な味わいが楽しめるでしょう。かぶと山は久美浜湾に臨む標高192メートルの小山です。地元では「権現山」とも呼ばれていて、山頂には熊野神社が祀られています。
展望台からは久美浜湾を眼下に日本海の大海原が望めるでしょう。中腹には大文字が刻まれ、毎年8月9日には火が灯されて夏祭りが行われます。