宮崎県のあくまき(宮崎県物産貿易振興センタ/宮崎市・都城・日南)
宮崎県のあくまきは、ファンの多い南九州の銘菓です。あくまきとはあく汁に漬けたもち米で作った、昔ながらの懐かしい保存食で、一度食べるとファンになってしまう人も多く、リピーターも多いです。
あくまきって何?と、食べたことない方も一度召し上がってみるといいでしょう。
宮崎県のあくまきとは?
あくまきとは一体どのようなお菓子なのかというと、竹の皮で包んである素朴な味のお菓子です。
端午の節句の時期になると、各家庭の庭先で作られていました。お母さんの味というよりも、おばあちゃんが作ったお菓子の味に近いような感覚です。
見た目はごつく、家庭的で素朴な感じがしますが、独特の風味と食感が楽しめます。
皮を開けてみると、透明感のある綺麗な琥珀色をしています。一口食べると柔らかくてモチモチしています。プルンとした食感はわらび餅にも似ています。
保存用として親しまれてきたあくまき
宮崎県のあくまきは、旧薩摩藩領だった北諸県地方を中心に作られていました。保存が効く事からも、保存食として携帯するための食べ物でした。餅米を洗ってあく汁につけておき、一晩おきます。
水気を切ったら柔らかくした竹の皮に包み、形を整えて結びます。窯に並べて数時間、米粒が溶けるようになるまで煮たらできあがりです。開いたら糸で一口大に切り、きなこや黒砂糖、はちみつをかけて食べます。普通あくは捨ててしまうものですが、
あくを使ってこくとうまみが増すという、まさに大逆転のアイディアです。
ミネラルも豊富
宮崎県のあくまきはミネラル豊富で、昔は南国の保存食として兵糧食に用いられていました。まさに故郷自慢の味です。一度食べるとその独特の風味にハマってしまう人もいて、リピーターが多いです。