朴葉巻き(御菓子司 田ぐち/木曽・伊那・塩尻)
朴葉巻き(ほおばまき)とは、木曽路伝統的なお菓子です。
お米の粉をこねて作った皮に小豆餡を包み込み、朴葉でくるんで蒸したお菓子を「朴葉巻き」と言っているのです。木曽では月遅れの端午の節句に、ちまきやかしわ餅の代わりとして朴葉巻で祝っています。
木曽では「ほうばまき」と呼ばれてる?
朴葉巻の読みは本来「ほおばまき」といっていますが、木曽では古くから「ほうばまき」と言うところも多いです。朴葉はその大きな葉で、様々なものを包むのに利用されていたため、「包(ほう)葉」の意味があり、餅を葉で包んで巻いたものとして、木曽では「ほうば巻」と言われるようになったという説があります。
初夏にぴったり!変わりダネも
朴葉巻きには朴の葉が使われているので、その独特な味わいが楽しめます。特に初夏にぴったりのお菓子です。餡この入ったお餅を朴の木の葉で包みこみ、蒸す事によっていい香りがお餅に馴染むと同時に、朴の木の葉の持つ抗菌作用が働き、数日間保存がききます。
さらに、つながった朴の葉をそのまま蒸しているので、一般的には4~5個くらいの房になっています。基本はつぶ餡とこし餡がありますし、最近は胡桃味噌やそば粉を混ぜたものなど、変わりダネも出てきています。