Contents
フランスのおしゃれなお菓子マドレーヌの由来や歴史
ここでは、マドレーヌの由来や歴史について詳しくご紹介していきます。
女性の名前のように綺麗でかわいい響きのマドレーヌ。
おいしいだけでなく、形も貝殻のようでステキですよね。
飾っておきたいくらいオシャレな見た目のマドレーヌですが、その背景にはどのような由来や歴史が隠されているのでしょうか?
マドレーヌの名前の由来にはたくさんの説がある!有力なのは…
マドレーヌの名前の由来をご紹介しようと思ったのですが、6つもの説があり、いまだにどれが正しいのか明らかにされていません。
そこで、ここでは有力な説を3つに絞ってピックアップします。
・少女・マドレーヌの名前からつけられた
フランス~スペインの巡礼地を目指している集団の中に、一人の少女がいました。
その少女の名前がマドレーヌで、巡礼者のシンボルでもある帆立貝の形をしたお菓子を作り、配っていたという言い伝えがあります。
・マドレーヌという名前の料理人が作ったことから
フランスのローレヌ地方コメルシーに、マドレーヌ・ポール・ミエという料理人が住んでいました。
このマドレーヌ・ポール・ミエが貝殻の形をしたお菓子を作ったことから、このお菓子が
彼の名前にちなんで「マドレーヌ」と呼ばれるようになりました。
・新しいお菓子を作るよう命じた女性がマドレーヌだった
1661年、フランスのローレヌ地方コメルシーに住んでいたポール・ドゥ・グロンディの料理人・マドレーヌ・シナモンが作った揚げ菓子が高く評価されていました。
ある日のこと、グロンディは別のお菓子を作りたいと思い、マドレーヌという女性に、いつもの揚げ菓子と同じ生地で、他のお菓子を創作するように頼みます。
そしてマドレーヌが作った新しいお菓子を、彼女の名前にちなんで「マドレーヌ」と名付けました。
意外と知らないマドレーヌの歴史
マドレーヌはフランス生まれのお菓子で、ローレヌ地方・コメルシーで生み出されました。
マドレーヌは同じくフランスのお菓子である「フィナンシェ」とも、味が似ている事から混同されやすいですが、明確な違いがあります。
それは、マドレーヌを作る時は全卵を使うのに対して、フィナンシェは卵白だけを使う事です。このため、マドレーヌは卵の風味が強くフィナンシェよりも濃厚ですが、一方でフィナンシェはマドレーヌよりもフワフワとした軽い食感で、あっさりしています。
マドレーヌとフィナンシェは形だけが違うのかと思いきや、このような違いがあったのですね!
マドレーヌと言えば貝殻の形をしているのが一般的ですが、日本には丸い菊の形をしたマドレーヌもあります。これは日本が独自に創作したマドレーヌです。
マドレーヌが日本にも伝わってきた頃、アーモンドをたっぷり使ったパン・ド・ジェーヌというお菓子と似ていて、しばしば間違われることが多かったようです。
マドレーヌには別の意味もあった!
マドレーヌはシェル型(貝殻)のフランス菓子として有名ですよね。マドレーヌという名前の由来にはさまざまな説があり、多くの説が人の名前からつけられたことになっています。
フランス語でマドレーヌは、「さめざめと泣く」という意味もあります。
マドレーヌの基本的な作り方は、バターや小麦粉、砂糖、ベーキングパウダーを混ぜて、オーブンで焼き上げます。バターは小麦粉と同じくらいの量を入れることからも、バターの風味が豊かで食感も優しくなめらかです。
柔らかいテクスチャーなので、子供からお年寄りまで食べやすいでしょう。
マドレーヌと混同しやすい!パン・ド・ジェーヌの語源とは…
先ほども説明にあったように、日本にマドレーヌが伝わった頃、マドレーヌと似ていて混同しやすいお菓子に、「パン・ド・ジェーヌ」がありました。
パン・ド・ジェーヌは菊型のマドレーヌの起源でもあり、マドレーヌの型としてパン・ド・ジェーヌが使われることがよくありました。
好みに合わせて風味を変えられる!マドレーヌの風味の種類
基本的なマドレーヌは、バターや卵の風味がするシンプルなものですが、好みに応じて風味づけができます。
例えばアーモンドパウダー、バニラエッセンス、ブランデーなどを混ぜて焼けば、普通のマドレーヌとは少し違った味わいが楽しめるでしょう。
形は同じでも、スタンダードなマドレーヌよりも変化がついて、自分の好みに合ったマドレーヌが楽しめます。
ちなみに私はマドレーヌ作りに、アーモンドプードルが欠かせません。
アーモンドプードルを入れたマドレーヌと入れていないマドレーヌでは、おいしさに差があると思います。
アーモンドプードルを入れた方が味にアクセントがつくので、バター風味だけのマドレーヌよりも、飽きません。
アーモンドプードルの味も、マドレーヌの生地と相性抜群です。
また食べたことのない方は、ぜひアーモンドプードルの入ったマドレーヌをお試しくださいね。