ポピュラーなのに意外と知らないビスケットの定義、由来や歴史など背景

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ポピュラーなのに意外と知らないビスケットの定義、由来や歴史など背景

ビスケットは日本でも海外でもポピュラーなお菓子で、手軽に食べやすいですよね。

私もあの適度にかたい食感が好きです。

歯ごたえがあってサクサクしていて、食べ応えがあります。

ちょっと小腹がすいた時にもつまめますし、お土産として贈るのも喜ばれます。

ビスケットにもさまざまな種類があり、国や地域によって個性があります。

かたさや甘み、形もアレンジが自由自在で、ご家庭で手作りのビスケットを作るのも楽しいですよね。

ここでは、世界で愛されているビスケットの由来や歴史についてご案内していきます。

ビスケットの名前の由来はパンにあり?

ラテン語の「ビス」という言葉には、「2度」という意味があります。

そして「コウトゥス」という言葉には、「焼かれたもの」という意味があります。

これらの単語をつなげると、ビスコウトゥス=2度焼かれたものとなります。

どうして2度焼くのかというと、ヨーロッパでは昔、遠征や航海の時の保存食として、2度焼きあげたパンを用意していたのです。

この2度焼きのパンがビスケットのルーツであり、「ビスケット」という名前の由来にもなりました。

ちなみに当時は、食糧としてのパンと、お菓子としてのビスケットははっきりと区別は

されていませんでした。

フランス語のビスキュイ、オランダ語のビスクヴィー、ポルトガル語のビスコイトはどれもみんな、「2度焼かれた」という意味を持っています。

ビスケットの歴史~昔は長旅の保存食だった

ビスケットの歴史は、今からおよそ1万年前にも遡ります。

遠くへ旅する時、食糧として日持ちを良くするために、パンを乾燥させて2度焼いたパンが保存食とされ、ビスケットのルーツとなりました。

今の「ビスケット」に近いビスケットが作られるようになったのは、16世紀ごろです。

ヨーロッパの宮廷ではよく食べられるようになっていて、味や形もさまざまなビスケットが登場するようになります。

1543年にはポルトガル人が種子島に到着し、鉄砲と共にビスケットが日本に伝わりました。

ビスケットの意味は?クッキーとの違いは…

ビスケットは、小麦粉に卵やベーキンブパウダー、バターや砂糖を加えて作った小型のお菓子です。

サックリとした食感が特徴で、子供のおやつとしても人気があります。

日本で言う「ビスケット」は、焼き菓子の総称で広い意味として表現されます。

狭い意味としては、焼き菓子の中でもかために作られたお菓子を指します。

クッキーと呼ばれるお菓子もかためなので、ビスケットと同様のものではないかと混同されやすいですが、厳密には違っています。

アメリカではビスケットというと、スコーンのようなイメージであり、日本のビスケットの定義とは違っています。

日本で言うクッキーやビスケットは、総称してクッキーと呼ばれます。

あえて区別するのであれば、日本ではビスケットを、特に食感のかたいハード系のお菓子としていて、ココナッツサブレのようなハードビスケットが「ビスケット」とされています。

日本ではクッキーの定義を明確に定めており、「クッキーは見た目が手作り風で、脂肪と糖質の合計が40%以上」としています。

味や製法で区別しているのではなく、見た目や材料の比率で区別しているのですね。

英国では、ビスケットという名称にクッキーの意味も含まれており、区別する時は、特にかたくてサクサクした食感があるものをビスケットと呼びます。

そしてクッキーはビスケットよりも柔らかく、モチモチした食感があるとしています。

味や製法での違いではなく、手作り風の外観と、糖分と脂肪分の合計によって、ビスケットとクッキーに分類されます。

ビスケットやクッキーと混同されやすいお菓子に、サブレもあります。サブレもサクサクした食感で、ビスケットやクッキーの仲間に入るのでは?と思いますよね。

しかし、製法が少し違います。

財調のバターとショートニングの比率は、サブレでは2倍ほど多くしています。

このため、サブレはビスケットやクッキーよりもバターの風味が強く、サックリしています。

クラッカーもビスケットの仲間ですが、ほとんど甘みはなく、軽い食感のものを指しています。

クラッカーはお菓子として食べられる他に、上に野菜やフルーツを乗せて、オードブルとして振舞われることもあります。

最近では、乾パンに変わる軍隊用の食物としても重宝されています。

広い意味では、ラスクや乾パンもビスケットの仲間とされています。

ビスケットの語源

「ビスケット」の語源は、ラテン語の「ビスコクトウム・パネム」です。

これには「二度焼いたパン」という意味があります。

フランス語では、「ビスキュイ」が語源です。

16世紀の日本では、現在のビスケットを「びすかうと」と呼んでいました。

これはポルトガル語を通して日本に伝わったからです。

明治時代には当て字の漢字で表現され、昭和55年には全国ビスケット協会によって、2月28日が「ビスケットの日」に認定されています。

どうして2月28日なのかというと、語源である「二度焼く」の語呂合わせになるから

28日だということです。

ビスケットのアレンジは幅広い!種類もいろいろ

ビスケットはシンプルなプレーンもおいしいですが、さまざまなフレーバーやフルーツ、食品を加えて味や食感に変化を付けて楽しむことができます。

シンプルなビスケットは、主にバターや砂糖の風味だけですが、チョコレートやナッツ、ドライフルーツなどを加えてアレンジすることができます。

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